オートロック付きの賃貸物件と聞くと、「防犯性が高くて安心」と思う方が多いかもしれません。
特に一人暮らしや初めての引っ越しとなれば、「オートロック=安全」というイメージは強いものです。
でも本当にそうでしょうか?
住まいるーむにも、「オートロック付き物件を選んだのに不安を感じた」「実際に住んでみたら意外と誰でも入れた」といった声が届いています。
安心感がある一方で、“過信”がリスクにつながることもあるのです。
今回は、オートロックの仕組みや効果に触れながら、
「ただ付いていればいい」という考えを一歩進めて、本当に安全な賃貸とは何かを一緒に考えてみましょう。

1. オートロック物件に潜む「安全の思い込み」
オートロック付きの物件は、たしかに防犯性が高いと思われがちです。
物件紹介でも「オートロック完備」という文言が目立ち、安心材料のように扱われています。
しかし実際には、この“安心感”が油断につながってしまうこともあります。
例えば、「オートロックがあるから不審者は入ってこない」と思ってしまうと、
共用部で見知らぬ人物に遭遇しても警戒心が薄れてしまいがちです。
実際に、侵入被害の多くは、鍵の破壊やハッキングではなく“人の隙”から起こっています。
また、賃貸物件では入居者の入れ替わりが頻繁にあるため、
住人同士の顔が分からず「誰が怪しいのか判断できない」状態も少なくありません。
それでも「オートロックがあるから大丈夫」という気持ちが働いてしまうのです。
実際に、
「オートロック付きなのに、不審者が郵便受け付近にいた」
「近所の人を装って入ってくる人を見かけた」といった相談が寄せられています。
大切なのは、オートロック=絶対安全という前提を持たないこと。
物件選びの段階で、“どこまでがオートロックで守られているか”を冷静に見極める目が必要です。

2. “想定外の侵入経路”と盲点になる設備
オートロック付き=セキュリティ万全。
そう信じて物件を選んでも、実際の侵入経路は想定外のところにあることが少なくありません。
ここでは、特に見落とされやすいリスクと対策についてご紹介します。
尾行侵入はなぜ防げないのか
一番多いのが、「住人の後ろについてそのまま侵入する」という尾行型の侵入です。
特別な技術も道具も不要で、マンションのエントランスから玄関扉の前までスムーズに入り込めてしまいます。
よくあるのが以下のようなケースです。
・郵便物を取りに出た住人が戻る際、後ろから誰かが付いてくる
・住人がドアを開けたとき、配達員を装った人物が一緒に入る
・共用スペースで“清掃員風”の人物が自然に溶け込んでいる
オートロックは「外から勝手に開けられない」仕組みではあっても、
“開けたあとの警戒”をサポートしてくれるものではないという点に注意が必要です。
設置されていても「機能していない」カメラの例
セキュリティカメラがあるから安心、というのも油断につながる代表的な誤解です。
実際に住まいるーむで調査した物件の中には、以下のような状態もありました。
・壁についているが録画機能が壊れたまま放置されている
・ダミーカメラで、実際には映像が残っていない
・死角ばかり映していて、玄関や通路が撮影されていない
さらに、夜間の照明とセットになっていなければ防犯効果は激減します。
暗がりの中で映像がはっきり残らなければ、何かあったときに証拠として機能しません。
設置の有無だけでなく、「機能しているか」「記録が残るか」「明るさが保たれているか」まで確認することで、
ようやく“使える防犯設備”として成立するのです。
オートロックやカメラといった防犯設備は、“あるだけ”では不十分。
本当に防犯として意味を持つかどうかは、「運用」と「住む人の意識」によって大きく左右されます。

3. 防犯性が高い物件に共通する“建物の内側設計”
オートロックや防犯カメラといった設備は確かに重要ですが、建物そのものの構造や設計によっても、防犯性は大きく変わります。
設備に目が行きがちですが、実は“内側のつくり”こそが防犯力の差になるポイントです。
窓の位置・ベランダの形で侵入リスクが変わる
特に注意が必要なのが、1階の部屋の窓やベランダの形状です。
高めの塀や植栽で目隠しされている場合、外から見えにくくなっているぶん、逆に侵入者にとっては“都合のいい死角”になってしまうことがあります。
また、2階以上であっても、隣接する建物の壁や屋根が足場になってしまうような配置もリスク要因です。
「高層階だから安全」とは限らず、構造と周囲の環境がセットで防犯性を左右するということを忘れてはいけません。
共用部の“隠れ場所”がリスクを生むことも
共用廊下やエレベーターホールが暗かったり、角の部分が見通しの悪い構造になっていたりすると、
不審者が一時的に潜む場所が生まれやすくなります。
たとえば以下のような場所は、要注意です。
・ゴミ置き場や駐輪場が外部から見えない構造
・玄関前に死角があり、居住者が近づくまで誰かがいるか分からない
・通路の途中に大きな電柱や構造物があり、視界を遮っている
物件そのものの設計が「隠れる場所を作っていないか」「見通しが確保されているか」
こうした視点で見てみると、見えてくるリスクが変わってきます。
セキュリティ=設備というイメージがありますが、建物の形・配置・照明計画など、
物理的な構造こそが「入りにくい空気」を生み出します。
住まいるーむでは、こうした“見た目では分かりづらい防犯性”も含めて、物件の安全性をご案内しています。

4. 内見時に確認すべき7つの防犯チェックリスト
物件を選ぶとき、オートロック付きであることに安心してしまい、
「他の防犯要素をあまり見ていなかった」という声はよく聞きます。
しかし、本当に安心できる物件を見極めるためには、内見時の観察力がカギです。
住まいるーむでは、以下の7つのポイントを現地で確認することをおすすめしています。
① エントランスの開閉状況と“尾行”のしやすさ
扉の閉まりが遅すぎないか、複数人が通れる構造になっていないかをチェック。
後ろから簡単に入れてしまう設計では、オートロックの意味が薄れます。
② セキュリティカメラの設置場所と数
設置されているだけでなく、「どこを映しているか」が重要です。
死角になっていないか、録画機能があるかなども確認ポイントです。
③ 夜間の共用部照明の明るさ
内見はできれば夜間にも行き、共用部や玄関前がしっかり照らされているかを確認。
暗がりは不審者が潜みやすく、防犯性が低下します。
④ 窓やベランダの位置と外部からの見え方
隣接建物から覗かれやすくないか、足場になりそうな構造がないかをチェック。
特に低層階や1階は細かく確認を。
⑤ ゴミ置き場・駐輪場・裏手などの死角
「人が潜める場所」が敷地内にないかを見ておくこと。
誰も通らない裏手や陰になっている空間は要注意です。
⑥ 管理会社に確認すべき“過去のトラブル”
実際にあった騒音・不審者・設備トラブルなどの事例を聞いておくと、
管理体制や対応のスピード感が見えてきます。
⑦ 家賃と防犯性のバランス
防犯設備が充実している=家賃が高めという傾向はありますが、
「安心のための投資」として納得できるかどうかが判断基準になります。
見た目より“暮らしの安心度”を重視して考えることが大切です。
物件の安全性は、スペック表や写真だけでは判断できません。
実際に足を運び、「この場所で安心して暮らせるか」を体感しながら見ていくことが、防犯性の高い賃貸選びにつながります。

安心して暮らすために。設備だけで選ばない賃貸を
オートロック付きだから大丈夫、設備が整っているから安全――
そう思っていたのに、住んでから不安になる。
そんな声は少なくありません。
防犯性の高い物件選びに必要なのは、「どんな設備があるか」だけでなく、
それがきちんと機能しているか、建物全体が安全なつくりになっているか、そして管理体制がどう運用されているかを見る視点です。
住まいるーむでは、
表面的な条件だけでなく、“暮らしたあと”を見据えたご案内を大切にしています。
内見時には防犯目線でのチェックを一緒に行い、建物の構造や周辺環境、過去のトラブル事例なども含めて、安心できる物件探しをサポートしています。
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